
外構工事は「完成してから気づく」トラブルが多い
外構工事は、家の外側を整える大事な工事ですが、室内リフォームよりも「見えない部分」が多く、完成後に違和感が出やすいのが特徴です。たとえば、雨が降った日に水たまりができたり、車を停めたら思ったより狭かったり。工事中は気づきにくく、引き渡し後に「あれ?」となって初めて問題が表面化します。よくあるトラブル事例を知っておけば、契約前や打ち合わせで予防できることが増えます。
よくある外構工事のトラブル事例
トラブルは「施工の品質」「打ち合わせ不足」「近隣対応」の3つが原因になりやすいです。ここでは実際に起こりやすい代表例を紹介します。
追加費用が次々に発生して予算オーバーになる
見積もり段階では安く見えたのに、工事が始まった途端に追加費用が増えるケースです。原因は、見積書が「一式」表記で範囲が曖昧だったり、撤去処分や残土処分、整地などが含まれていなかったりすることが多いです。追加の理由が妥当でも、説明が遅いと不信感につながります。
仕上がりのイメージが違う
「色が想像と違う」「フェンスが思ったより圧迫感がある」「門柱の位置が微妙」など、見た目のズレは多いです。図面だけで判断し、実物サンプルや高さの感覚を確認しないまま進むと起こりやすくなります。外構は立体なので、数十センチの差が大きな違いになります。
水はけが悪く、水たまりや泥はねが起きる
雨の日に玄関前や駐車場に水たまりができるトラブルです。勾配不足、排水の計画不足、透水性の考慮不足などが原因になりがちです。特に土間コンクリートは、見た目がきれいでも勾配が適切でないと水が残ります。家側に水が寄ると、汚れや湿気の原因にもなります。
コンクリートや舗装にひび割れ・沈下が出る
完成直後は問題なくても、数ヶ月〜1年ほどでひび割れや沈下が出ることがあります。下地の転圧不足、配筋の不足、厚みの不足、養生不足など、見えない工程の差が表れやすい部分です。重い車が乗る場所は特に影響を受けます。
境界や越境で隣地と揉める
フェンスやブロックの位置、土の流れ、樹木の枝や根、雨水の排水などで近隣トラブルになることがあります。境界が曖昧なまま着工したり、隣地に工事の影響が出たりすると揉めやすいです。工事前の挨拶や説明不足が引き金になることもあります。
トラブルを防ぐためにやるべき事前対策
外構のトラブルは「事前に確認すれば避けられた」というものが多いです。ポイントを押さえておくと、失敗の確率がぐっと下がります。
見積書は「含まれるもの・含まれないもの」を確認する
次の項目は特に漏れが出やすいので、最初に確認しておくと安心です。
撤去処分の有無、残土処分、砕石や路盤、養生費、重機回送費、排水工事、電気配線、追加時の単価や手順。
「追加になりやすい条件」を先に教えてもらうのも効果的です。
完成イメージは立体で確認し、変更ルールも決める
色や素材はサンプルで確認し、高さや奥行きは現地でイメージできる形に落とし込みます。可能なら、目印を置いて位置や動線を体感すると失敗しにくいです。さらに、工事中の変更が出た場合に、費用・工期・書面の扱いをどうするかを決めておくと揉めにくくなります。
トラブルが起きたときの対応手順
万が一問題が起きたときは、感情だけで動くとこじれやすいです。落ち着いて手順を踏むのが大切です。
まずは証拠を残して、現状を整理する
写真や動画を撮り、いつ気づいたか、どこがどう困っているかをメモします。雨の日の水たまりなどは、発生状況が分かる形で残すと話が早いです。口頭だけだと認識がズレやすいので、できればメールやメッセージで記録を残します。
契約書・見積書・図面を確認して、是正の相談をする
まずは業者に相談し、対応方針を確認します。保証や施工範囲に含まれているか、工事内容と相違がないかを資料で照らし合わせると、冷静に話ができます。改善が難しいと言われた場合は、代替案や部分的な修正など落とし所を探るのも現実的です。
まとめ
外構工事のトラブルは、追加費用、仕上がりのイメージ違い、水はけ、ひび割れや沈下、近隣や境界の問題が特に多いです。見積書の範囲確認、立体的な完成イメージの共有、排水と下地の考え方の確認、近隣への配慮を事前に押さえることで、ほとんどのリスクは減らせます。心配な点は遠慮せず質問し、納得して進めることが一番の予防策です。
